ワインやお酒好きな新郎新婦にぴったりの、海外で人気の結婚式演出「ワインボックスセレモニー」。
この記事では、実際に結婚式でワインボックスセレモニーを行った私が、誰でも簡単に取り入れられるように、 用意するもの・ワインボックスの作り方・当日の流れ・ワイン選びのコツまで気になるポイントをわかりやすくまとめています。
人前式に何か特別な演出を加えたい、他の人とは違う個性的なセレモニーをしたい方、そして結婚式後も夫婦で思い出を共有したい方におすすめです。
挙式はもちろん、披露宴でもおしゃれな演出として活用できるので、ぜひ参考にして下さいね。
ワインボックスセレモニーって何?
ワインボックスセレモニーとは、ゲストの前でボックスに「ワイン」と「新郎新婦がお互いに書いた手紙」を一緒に入れ、カギをかけて保存しておく儀式のこと。
5年後、10年後にボックスを開け、ふたりで結婚式の日のことや、結婚当初を思い出しながらワインと手紙を楽しみます。
海外では昔から行われている人気の結婚式演出です。
いわば結婚式で行う、新郎新婦のタイムカプセル。
「夫婦で5年後に結婚式の日のことを思い出す時間ができるって、めちゃくちゃ素敵やん?」と思った私は、人前式でワインボックスセレモニー行うことにしました。
ワインボックスセレモニーは、別名「ファイトボックス」とも呼ばれています。
実はカギを開けるのは5・10年後だけでなく、「大きなケンカをしたとき」も含まれているから。
この先大きなケンカをしてしまったときに結婚当初のお互いの手紙を読むことで、仲直りのきっかけにも使えちゃいます。
私たちは5年後にカギを開けます!
ワインはもちろん、夫からの手紙も楽しみすぎる…!
ワインボックスセレモニーで用意するもの
ワインボックスセレモニーに必要なものがこちらです。
- ワイン
- 木箱
- 手紙
- カギ
- その他:ゲストからのメッセージカード、二人の写真など
①ワイン
ワインボックスセレモニー用のワイン選びのコツは、「ふたりが出会った年」「結婚式をした年」など、新郎新婦に関わる年に作られた(ヴィンテージ)ものがおすすめ!
私たちはふたりが出会った年の「2018年」の赤ワインにしました。
ワインには赤・白・ロゼ・スパークリングとありますが、お好きなタイプを選んでOK。
10年後に開ける場合や、悩んだときは赤ワインにしよう!(白・ロゼ・スパークリングワインは飲みごろが早いものが多いよ)
②木箱
次に必要なのがワインと手紙を入れるための箱。
ワイン用の箱はネットやメルカリで購入するか、木箱付きのワインを買って手に入れましょう。
ワインと手紙が入ればどんな箱でもOK!
③手紙
次に5年後、10年後のお互いにあてた手紙を書きましょう!(私たちは早く飲みたいので5年後にしたよ)
ゲストの前で手紙を箱に入れるので、封筒の色や柄にこだわっても良いですよね。
私は結婚式のテーマカラーに合わせて、ネイビーの封筒を用意しました。
夫から手紙をもらうってこんな機会しかない!家宝にしなくちゃ!
④カギ
次に必要なのは「南京錠」。
ちなみに海外では「釘」と「トンカチ」で蓋をするのが一般的だそう。
ただ、挙式会場でトンカチ出してガン!!ガン!!!と釘を打ちつけるのは、盛大に音がうるさく工事現場かな?となりかねません。
南京錠でカギをする方法がおすすめです。
南京錠は、ネット以外にホームセンターでも売ってるよ!
⑤その他:ゲストからのメッセージカード、思い出の写真など
ゲスト参加型にしたい方は、挙式前にゲストにメッセージカードを書いてもらい、箱の中に入れてもらうという演出もできます。
またふたりの思い出の写真を入れても、タイムカプセルっぽさが出て開けた時に楽しめます。
超簡単!セレモニー用ワインボックスの作り方
ワインボックスセレモニー用の木箱を販売しているサイト(キバコヤ)もありますが、私は木箱に自分でカギを付け、日付を入れました。
カギを付けるのも、結婚式の日付やイニシャルを入れるのもとっても簡単でした。
ワインボックスセレモニー用木箱の作り方
- 木箱
- 南京錠
- 掛金(かけがね)
- ドライバー
- 数字、アルファベットシール
- ドライバーで掛金をつける
穴に印をつけるorセロテープで掛金をつける位置で仮固定しておくと、失敗しないよ - イニシャル、結婚式の日付シールを貼る
もちろんイニシャルでなく名前でもOK!
完成!
100円ショップやロフト、などで可愛いシールがいっぱい売ってたよ!
ワインボックスセレモニー当日の流れと手順
私たちの人前式は、当日こんな流れで行いました。
- 新郎入場
- 新婦入場
- 開式の辞
- 誓いのことば
- ワインボックスセレモニー
- 結婚証明書に署名&披露
- ファミリーオース
- 閉式の時
- 新郎新婦退場
ちなみに指輪交換、誓いのキスはしなかったよ!
そしてワインボックスセレモニーはこんな流れで行いました↓
- 司会によるセレモニー説明
「これより、ワインボックスセレモニーを行います〜〜〜」 - 姪っ子が手紙&カギを持って入場(リングガール的な役割)
大理石風のトレーに、手紙&カギをのせて運んでもらいました。 - 手紙を木箱におさめる
お互いに宛てた手紙を木箱に入れます。 - 封印の儀式
手紙を入れた箱にカギをします。 - 披露
カギをしたワインボックスをゲストに披露。
司会の方にワインセレモニーについて説明してもらうのがポイント!
緊張しながら手紙を運ぶ、かわいい姪っ子に癒された〜
ソムリエが選ぶ!ワインボックスセレモニーにおすすめのワイン4選
ここからは、ワインボックスセレモニーでどんなワインを選べばいいかわからない、という方のためにソムリエである私が送るおすすめワインをご紹介します。
ポイントとしては、価格帯が6,000円〜30,000円のものが味わい&品質も安定しており、5年以上保存しても飲みごろで美味しいものが多いのでおすすめです。
5~10年後に飲むことを考えると、普段使いのデイリーワインよりも上質なワインがいいですよ!
赤ワインのおすすめ:「ケンゾーエステイト ai(藍)」
私がワインボックスセレモニーで選んだのはカリフォルニアの赤ワイン「ai(藍)」です。
ワイン名である「藍」を、二人が誓う「愛」とかけました。(まさかのダジャレ)
1本30,000円と高価格帯のものなので、ワインに予算をかけてもいい!という方におすすめ。
タイプ:赤ワイン
産地:カリフォルニア
味わい:フルボディ(かなり重めな味わい)。一杯をじっくりと味わって楽しめるタイプ。
合う料理:牛肉(ステーキやローストビーフetc)。
買ってすぐ飲むよりも、5年、10年と寝かせて飲みたいワインです。
木箱入り(31,000円)もあるので、セレモニーに使うなら木箱入りが便利です。
ケンゾーワインが買えるのは、直営店or公式オンラインショップのみだよ!
赤ワインのおすすめ:ハートラベルがぴったり「シャトー・カロンセギュール」
これぞ王道!と言われるくらい有名なフランス・ボルドー地方の赤ワイン「カロンセギュール」。
ワインの銘柄としてももちろん有名ですが、ハートのラベルでも有名な赤ワインです。
ワイン好きも飲みたい&一度見たら忘れないラベルで、結婚祝いなど贈り物にも喜ばれるワインです。
タイプ:赤ワイン
産地:フランス
味わい:フルボディ(重ためな味わい)。ゆっくりと味わって楽しめるタイプ。
合う料理:牛肉(ステーキやローストビーフetc)。記念日の料理にも相性ぴったり!
熟成するほど複雑でまろやかな味わいに!結婚祝いや記念日の贈り物にもオススメ。
今回のイチオシ!
結婚式にもぴったりだし、味わいや品質も保証できるワイン。
赤ワイン:コスパ重視ならこれ!「ル・マルキ・ド・カロンセギュール」
先ほど紹介した「シャトーカロンセギュール」のセカンドワインが、「ル・マルキ・ド・カロンセギュール」。
シャトーカロンセギュールが予算オーバーの方には、コスパの高いこちらのワインもおすすめです。
セカンドワインとは?
ワインの造り手が、最上級ワインで使用しなかったブドウを使ってつくられるワインのこと。最上級ワインを作る造り手の上質なワインを「手頃な価格帯」で楽しめるのがセカンドワインのメリット。
今回の場合だと↓
最上級ワイン:シャトー・カロンセギュール
セカンドワイン:ル・マルキ・ド・カロンセギュール
タイプ:赤ワイン
産地:フランス
味わい:フルボディ(重ためな味わい)。ゆっくりと味わって楽しめるタイプ。
合う料理:牛肉(ステーキやローストビーフetc)。記念日の料理にも相性ぴったり!
シャトー・カロンセギュールよりも重さが柔らかく、5年熟成がおすすめ!
味にも妥協せず、コスパも高いのがセカンドワイン!
白ワイン:カリフォルニアの人気ブランド「カレラ マウント・ハーラン シャルドネ」
赤ワインより白ワインじゃないと嫌だ!という方向けに白ワインのおすすめもご紹介します。
カリフォルニアのロマネ・コンティと呼ばれる「カレラ」のシャルドネです。
ロマネ・コンティとは?
雑な説明をすると、ロマネ・コンティ=『1本350万円以上する世界一高価な赤ワイン』。
超余談:Youtuberのヒカキンさんが、ダウンタウンと飲む番組企画でこのワインを用意したところ、松本人志さんがグラスを倒し「松本人志、350万円のワインをこぼす」と当時ネットニュースにもなってました。
ワイン1本350万円ってもう結婚式挙げれるんじゃ…
そんな誰もが一度は飲みたいロマネコンティの、造りや土壌などを学び(詳しくは割愛)、カリフォルニアで再現しているのが、「カレラ」という造り手です。
タイプ:白ワイン
産地:アメリカ/カリフォルニア
味わい:辛口。花やフルーツの濃厚な香りと味わい。グビグビ飲むタイプではなく、ゆっくり料理と楽しめる白ワイン。
合う料理:魚介料理(ホタテ、エビ、鯛など)やステーキ(鶏や豚肉など)etc
熟成すると香りがより豊かに、味わいはまろやかに
カレラは日本国内でも超人気!私もお気に入り!
高級ワインの味わいをコスパ最強で楽しめちゃうよ〜
ワインボックスセレモニーと共におすすめのアイテム
ワイン好きなカップルにおすすめの結婚式記念アイテムが、BLOOM(ぶるーむ)で残せる押し花アートです。
ワインボックスセレモニーの思い出と共に、結婚式で使用した大切なウェディングブーケや当日の会場装花を、おしゃれなワインボトルデザインの押し花アートにして残すことができます。
押し花もワインと同様、年月が経つにつれ、色や風合いが深まっていくため、インテリアとして結婚式の思い出を長く楽しむことができます。
この他にもBLOOMでは素敵な押し花アートをオーダーできるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
番外編:ワインを飲む際に必要な便利アイテム
せっかくワインセレモニーをするなら、「ワインオープナー」「ワイングラス」も用意したいところ。
手頃な価格で、これからも使いやすいアイテムを合わせてご紹介します。
便利グッズ①:電動ワインオープナー
ソムリエナイフでワインを開ける仕草は素敵で雰囲気も出るし、私もソムリエとして腕の見せ所ではあるのですが…
家ではだれでも簡単&手軽に開けられる「電動ワインオープナー」を使っています。
きれいに簡単にワインが開いてびっくり!
自宅で飲むときはこれで開けてるよ
ワインをより楽しめる便利グッズ②:ワイングラス
ワインを楽しむのに1番大切なのが、ワイングラス。
おすすめのワイングラスブランドは「リーデル」。
ワイングラスといえばこのブランド選んでおけば間違いなし。ワインをより美味しく楽しめる口当たりのグラスを作っています。
自宅でもリーデルのグラスで飲んでるけど、味がより美味しく感じられる…!
初めてワイングラスを買うなら、「赤ワイン用」がどんなワインでも使えて便利だよ!
【Q&A】ワインの保存はどうしたらいいの?
まとめ:ワインボックスセレモニーはおしゃれ演出におすすめ!結婚式の思い出を長く楽しもう
結婚式の思い出を、当日だけの記憶にせず5年後・10年後にもう一度楽しめるのが「ワインボックスセレモニー」。
ゲストには新しい演出として楽しんでもらえ、自分たちは2度楽しめるなんて二つの意味で美味しすぎます。
ぜひお酒好きな夫婦におすすめしたいセレモニーです。
5年後お互いに宛てた手紙を読んだ時、どんな気持ちになるか今から楽しみ!
せっかく最高の思い出を作る結婚式なのだから、長〜く二人で思い出を楽しみましょう!この記事が何か参考になれば嬉しいです。