結婚式ムービーは、ゲストに自分たちの想いや自分たちの思い出を伝える大切なアイテム。
でも、結婚式場でプロに頼むと高額な料金がかかるし、自分のイメージ通りにならないこともありますよね。
そこで今注目されているのが、結婚式ムービーを自作する方法。自作なら、費用を抑えられるだけでなく、自分たちだけのオリジナルムービーを作ることができます。
この記事では、私が実際に使ってみたり、先輩花嫁さんから教えてもらった、結婚式ムービーの自作におすすめの編集ソフトを9個紹介。
無料のものから有料のものまで、価格やおすすめポイントについてわかりやすく解説します。 自作する際のメリット・デメリットや外注との違いについても詳しくまとめています。この記事を参考に、ぜひ素敵な結婚式ムービーを作ってくださいね。
なお、結婚式ムービーの外注サービスについて知りたい方は、「結婚式ムービーおすすめ外注ランキング!人気の依頼先15社を徹底比較」の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
結婚式ムービーにかかる平均費用・クオリティ・作成時間
結婚式ムービー作成といえば、代表的なものにオープニングムービーとプロフィールムービーなどがあります。
- オープニングムービー
新郎新婦が入場する直前に流し、披露宴の開始をゲストに知らせるもの - プロフィールムービー
新郎新婦の生い立ちから出会いまでを簡単にまとめ、お色直しで離席した会場に流すもの
そして結婚式ムービーの作成方法には、
- 式場に依頼
- 自分で外注
- 自作する
の3つの手段があります。費用・クオリティ・作成時間といったポイントを総合的に考えて、自分たちにあったものを選ぶのが一般的です。
お金・クオリティ・時間どれを重視しようかな
結婚式ムービー作成方法別|ポイント比較
平均費用 | クオリティ | 作成時間 | ポイント | |
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式場に依頼 | 8~10万円 | 中~高品質 | 約2カ月 | ・式場と契約している業者が作成するので、全て任せられる ・持ち込み料金や機材のレンタル料などは不用だが、最終的な料金は最も高い |
自分で外注 | 2~5万円 | 低~高品質 | 約3カ月 | ・スキルマーケットなどで依頼先を探すため、料金やテイストなど好みで選べる ・クオリティは料金次第、希望を伝える際の打ち合わせやすり合わせに時間がかかることも |
自作する | 0~3万円 | 低~高品質 | 約1カ月~3カ月 | ・動画ソフトで作成するので、マイペースで作業が進められる ・動画ソフトや作成者のスキルによって仕上がりに大きな差が生まれる |
かかる費用やクオリティの高さ、作成時間の長さについて、簡単にポイントをまとめてみます。
平均費用
式場依頼は、式場と契約している業者が作成し、式場へのマージンが含まれているので割高なことが多いです。
自分で外注する場合は、複数の業者が受注競争をしているため割安感があります。自作でかかる費用は、動画編集ソフトのみ。
そのため、価格を抑えたい場合には、「自分で外注する」または「自作する」どちらかがおすすめです。
ちなみに外注・自作をする場合は、式場によっては別途持ち込み代がかかるケースもあるので、事前に式場に確認しておきましょう。
クオリティ
画像の見栄え(画質・音質・編集技術)、デザイン(テロップ・エフェクト・BGM)、オリジナリティ(自分たちらしさ)などが、結婚式ムービーのクオリティを構成する主な要素です。
式場依頼は、式場公式の業者が手掛けるのでいずれもプロのクオリティです。しかし、動画の好みは個人によって分かれる部分なので、式場に依頼する場合には業者が過去に作成したムービーを必ずチェックしておきましょう。
外注は、依頼する外注業者とサービス料金次第でクオリティに差があります。
自作はソフトの機能機能と自分たちのスキル次第でレベルが異なるため、クオリティに大きな差があります。
クオリティを求める方は、外注や式場依頼がおすすめ。しかし、自分たちらしさを出したい・パソコンや編集スキルがある方は、自作をしても満足度の高いムービー作成が可能です。
プロっぽいものか、親しみやすいムービーがいいか、好みが分かれる部分だね
作成時間
作成時間には、パートナーとの内容決めや業者との打ち合わせ、ムービー用の素材写真・動画の収集、ムービーの編集作業など、準備に要する日程もすべて含まれます。どの作成方法でも、1~3ヶ月程度の作成時間がかかります。
大きな違いは自分たちの作業時間。
式場依頼の場合、業者とのすり合わせ、ムービー用の素材写真などを提出すればあとはお任せ。外注の場合、外注先を探す時間プラスされますが、基本的にはテンプレートに沿って素材写真を送るだけで簡単に依頼できます。
そのため、式場依頼・外注の場合は作業時間は短め。
自作の場合は、動画作成の作業で試行錯誤する時間がかかるので、他の作成方法よりも作成時間が長くなる傾向にあります。しかし、今は動画編集ソフトも簡単に作成できるようになっていますので、作成時間を短くすることもできます。
結婚式ムービーを自作する動画編集ソフトの選び方
動画編集ソフトとは、写真や動画をカット、結合し、テロップやBGMを加えてオリジナル動画を作成するためのソフト(アプリ)のこと。
趣味・ビジネスなど使用目的に応じて選びますが、結婚式ムービー作成をする場合なら次の3つのポイントを重視すると良いでしょう。
- 価格
- 対応OS
- 操作性
①価格
動画編集ソフトには無料版と有料版の2種類があり、それぞれ次のような特徴を持っています。
結婚式ムービーを自作する場合には、有料版のソフトがおすすめ。無料版だとソフトのロゴが入ってしまったり、機能が不足していて思った通りのムービーに仕上がらないこともあります。
無料版ソフト
- 基本的な編集機能を無料で試せる
- 機能制限があり、思い通りに編集できないことも
- 完成した動画にソフト名のロゴが入るものがある
有料版ソフト
- 機能が充実しており、高品質な動画編集が可能
- サポートが充実しており、機能がアップデートされるものもある
- ソフトによっては高スペックのパソコンが必要になることも
②対応OS(Windows・Mac)
動画編集ソフトによって、OS(Windows・Mac)に両方対応しているものと、どちらか一方にしか対応していないソフトがあります。そのため、持っているパソコンのOSに動画編集ソフトが対応しているかを必ずチェックしましょう。
結婚式ムービー作成を機にパソコンの購入を検討している場合は、WindowsとMacの特徴の違いを簡単におさえておきましょう。
Windowsの特徴
- 多くのソフトが対応、選択肢の幅が広い
- 無料から高価格まで、値段の幅が広い
- カスタマイズ性が高い
Macの特徴
- 対応ソフトはWindows版ほど多くない
- 比較的高価格だが、Mac製品であればどのデバイスでも利用できるケースが多い
- 直感的に操作でき、デザイン性にすぐれている
ちなみにスマホで動画編集ができる無料アプリもありますが、結婚式ムービーを自作するならパソコンで作成するのがおすすめ。パソコンの方が、クオリティの高いムービーが簡単に作れる編集ソフトが充実しています。
③操作が簡単か
初心者向けのシンプルなソフトから、上級者向けの高度な機能を備えたソフトまで、ソフトによって操作の難易度は異なります。
結婚式ムービー作成であれば、簡単な操作でムービー作成ができるものを選びましょう。
簡単な操作で作成できるソフトの場合でも、編集機能は充実していますので、動画のクオリティにこだわりたい方でも満足することができます。
結婚式ムービーが自作できる動画編集ソフトおすすめ9選
ここからは結婚式ムービーの自作におすすめのソフトを9選(有料版6・無料版3)紹介します。
各編集ソフトの料金・機能などの特徴、おすすめポイントを簡潔にまとめました。
結論から言えば、結婚式ムービーを自作するなら、Filmora(フィモーラ)がおすすめ。価格も高すぎず、簡単な操作でクオリティの高いムービーを作ることができます。
- Filmora(フィモーラ)
- Corel VideoStudio Pro(コーレルビデオスタジオプロ)
- Adobe Premiere Pro(アドビ プレミアプロ)
- FinalCutPro(ファイナルカットプロ)
- VideoProc Conveter AI (ビデオプロック コンバーター エーアイ)
- Gom Mix Pro(ゴムミックスプロ)
- Canva(キャンバ)
- iMovie(アイムービー)
- Clipchamp(クリップチャンプ)
【有料】おすすめの動画編集ソフト6選
①Filmora(フィモーラ)【おすすめ!】
ソフト名 | Filmora(フィモーラ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | ・1年間プラン:9,979円(税込) ・マルチプラット1年間プラン:10,979円(税込) ・永続ライセンス(買い切りタイプ):11,979円(税込) ※マルチプラット1年間プランは、Windows、Mac、スマホなど6台のデバイスが使用可 ※すべてのプランに無料体験版あり |
対応OS | Windows、Mac ※マルチプラット1年間プランは、このほかAndroid、iOS、iPad、Androidタブレットにも対応 |
操作性 | ・ドラッグ&ドロップで直感的操作 ・初心者にもやさしいAI機能 ・場所を選ばずスマホでも操作できる(マルチプラット1年間プランのみ) |
Filmoraは、初心者・中級者向けのオールマイティタイプです。
2種類のサブスクプランと買い切りプランの中から選択できて、どのタイプでも無料版が試せます。
結婚式ムービーにぴったりの素材やテンプレが豊富に揃っており、自作のヒント集なども充実していておすすめです。
- 低コストで動画編集ができる
- 初心者にも使いやすいシンプルな操作性
- 高度な編集機能も、簡単に使える
- 結婚式ムービーに使える素材集「Creative Assets(クリエイティブ アセット)」のオプションあり
- 低料金でクオリティの高い結婚式ムービーを自作したい人
- 豊富な素材やテンプレートの中から選びたい人
- 結婚式ムービーに自分たちらしさを盛り込みたい人
②Corel VideoStudio Pro(コーレルビデオスタジオプロ)
ソフト名 | Corel VideoStudio Pro(コーレルビデオスタジオプロ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | ●VideoStudio Pro 2023:14,850円(税込) ●VideoStudio Ultimate 2023:19,470円(税込) ※VideoStudio Pro 2023は買い切りタイプで、その上位版がVideoStudio Ultimate 2023 ※30日間限定の無料体験版がある |
対応OS | Windows |
操作性 | ・スマホやビデオカメラで撮影した画像も簡単編集 ・テンプレートを選択していくだけのスムースな操作性 ・ビデオ音声を自動でテキスト変換 |
初心者にやさしい仕様で、基本機能を備えた定番の動画編集ソフトです。
直感的な操作性を備え、音声入力で自動的にテキスト変換する機能や、録音から編集、オーディオミックスまで自由に行える音声編集機能など、動画ムービーを楽しく作成できる設計になっています。
- 基本的な編集機能が備わっており、初心者でも使いやすい
- 直感的なインターフェイスで、作業がサクサクと進められる
- 比較的低スペックのパソコンでも問題なく作動する
- 動画編集が初めてという人
- シンプルな結婚式ムービーを作成したい人
③Adobe Premiere Pro(アドビ プレミアプロ)
ソフト名 | Adobe Premiere Pro(アドビ プレミアプロ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | ●月々プラン(月々払い):4,980円(税込) ●年間プラン(月々払い):3,280円(税込) ●年間プラン(一括払い):34,680円(税込) ※月々プラン(月々払い)はいつでも手数料なしで解約可 ※年間プランは請求開始後、14日以内の解約で全額返金 ※7日間の無料体験版あり |
対応OS | Windows、Mac |
操作性 | ・タイムライン上に素材を並べるだけで、時間軸に沿って直感的に編集できる ・複数のカットでも簡単につなげられる |
初心者から上級者まで、あらゆるレベル向けの動画編集ソフトです。
買い切りではなくサブスクで提供されるので、随時アップデートが反映されて常に最新の状態で作業できます。
サポート体制が充実しており、マニュアル以外にもチュートリアル動画が豊富なので疑問点はすぐに解消できることも強みです。
- 基本〜高度まであらゆる編集機能が備わっている
- XやInstagramへ結婚式ムービーをアップすることも可能
- ユーザーが多いため、ネット検索で素早く問題解決ができる
- Adobeの他の製品と連携でき、表現力が豊かに仕上がる
(illustratorやPhotoshopなど)
- コツコツ勉強しながら結婚式ムービーを自作したい人
- 結婚式ムービー以外にも、動画編集の幅を広げたい人
- Photoshopやillustratorなど、Adobeの製品を使い慣れている人
④FinalCutPro(ファイナルカットプロ)
ソフト名 | FinalCutPro(ファイナルカットプロ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | 買い切りタイプ:36,800円 ※90日間の無料体験あり |
対応OS | Mac |
操作性 | ・サクサクと機敏に作動し、モッサリ感が全くない ・複数のファイルをパッケージにして移動できるので作業が楽 |
中級者から上級者に向けて設計された動画編集ソフトで、使用できるのはMacユーザーだけです。
MacにインストールされているiMovieの上位版に位置づけられ、大きなファイルでも高速処理することが可能。エフェクトやレイヤーも豊富に用意されているため、イメージ通りの結婚式ムービーが短時間で作成できます。
- 高性能のエンジンを搭載しており、操作が直感的にサクサク使える
- ヘルプ項目が多く、初心者でも使いやすい
- Macユーザーの使用率が高く、壁にぶつかってもネットで解決しやすい
- Macユーザーで、製品の特徴をよく知っている人
- iMovieを触ったことがある人
- iMovieよりクオリティの高い動画を作りたい人
⑤VideoProc Conveter AI (ビデオプロック コンバーター エーアイ)
ソフト名 | VideoProc Conveter AI (ビデオプロック コンバーター エーアイ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | ●年間プラン:3,280円(税込) ●永久ライセンス:8,918円(税込) ※ダウンロード版のみ ※年間プランは1年ごとに課金、永久ライセンスは生涯利用可 ※年間プランは3台利用可、永久ライセンスは1台限り ※機能制限付きの無料体験版がある |
対応OS | Windows、Mac |
操作性 | ・直感的操作が可能 ・高画質動画でも映像処理やファイル変換などのスピードが速い |
初心者向けに設計された入門用の動画編集ソフトです。とはいえ、結婚式ムービーを作成するための基本機能は十分備えているうえに、独自のCPU負荷低減システムを導入して、作業スピードを大幅にアップさせることができます。
メインで実装されているのは動画の変換・保存機能となるため、結婚式ムービー作成後の二次利用の幅も広いです。
- 動画編集が初めてでも、直感的に作業が進められる
- どんなデバイスで撮影した映像でも、簡単に取り込むことができる
- AIツールで手振れ補正や高画質化が自動でできる
- ムービーに使いたい素材を大量に取り込みたい人
- コスパ良くムービーを作成したい人
- 動画編集が初めてて、メカニズムに弱い人
⑥Gom Mix Pro(ゴムミックスプロ)
ソフト名 | Gom Mix Pro(ゴムミックスプロ) |
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結婚式ムービー おすすめ度 | |
価格 | ●無期限ライセンス:3,300円(税込) ●30日ライセンス:420円(税込) ※ダウンロード版のみ ※機能制限付きの無料体験版がある |
対応OS | Windows |
操作性 | ・画面がシンプルで見やすく、ワンクリックで簡単に作業ができる |
初心者向けに機能を絞った簡単操作の動画編集ソフトです。
結婚式ムービーの構成に必要になりそうなエフェクトやBGMは十分揃っており、簡単なカット編集で直感的に作業が進められます。有料ソフトの中でも最安値の部類に入り、アップデートも無料で行われるのでコスパの面では最強クラスです。
- 基本的な編集機能で初心者でも簡単操作
- 動画や画像、BGMなども豊富に内蔵されている
- 有料ソフトの中では低価格
- なるべく費用を抑えて結婚式ムービーを完成させたい人
- 簡単な操作で結婚式ムービーを作りたい人
【無料・スマホOK】おすすめの動画編集ソフト3選
無料で動画編集できるソフト・アプリのおすすめを3つ紹介します。
⑦Canva(キャンバ)
ソフト名 | Canva(キャンバ) |
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価格 | 有料版:月額1,500円、年間プラン12,000円 |
対応OS | Windows、Mac、iOS、Android |
特徴 | ・結婚式ムービーに使えるテンプレートが豊富 ・オンラインでの共有、複数のデバイスでのアクセス可能 |
- ドラック&ドロップで直感的な操作が可能
- 無料でもテンプレート・素材が豊富
⑧iMovie(アイムービー)
ソフト名 | iMovie(アイムービー) |
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価格 | 無料 |
特徴 | ・タップ&スワイプの簡単操作 ・字幕やタイトルが自由に挿入できる ・4kの解像度編集も可能な高画質を実現している |
対応OS | Mac、iOS |
- 高画質で表現力豊かな結婚式ムービーを作ることができる
- MacパソコンとiPhoneで作業の引き継ぎが簡単
⑨Clipchamp(クリップチャンプ)
ソフト名 | Clipchamp(クリップチャンプ) |
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価格 | 無料 |
対応OS | Windows |
特徴 | ・Windows11以降、Microsoftフォトは写真編集機能に特化し、動画編集機能はClipchamp(クリップチャンプ)に引き継がれた ・初心者でも使いやすいシンプルな操作性、直感的なインターフェイス、豊富なチュートリアルを完備 ・ブラウザ上で作動するのでインストールが不要、パソコンのスペックを気にせず使える ・高度な機能も数多く備え、本格的な動画作成も可能 |
- ドラック&ドロップで直感的な操作が誰でも簡単にできる
- Microsoftアカウントと連携できるので、OneDriveに保存されたデータにも直接利用できる
結婚式ムービーを自作するときの注意点
結婚式ムービーを作成するときの注意点を5つ紹介します。
- 文字の大きさ
- 上映サイズ
- 上映時間
- BGMの著作権
- 持ち込み条件
文字の大きさ
ムービーを作成するときには、文字が小さくなり過ぎないように注意しましょう。
編集している時にはちょうど良い大きさに見えても、式場のスクリーンに映してみると小さすぎて読めない、というのがよくありがちなケースです。
また文字数が多すぎると、ゲストが書いてある文字を読みきれないことも。結婚式ムービーではパッと見てわかる文字数に収めるのもポイントです。
文字数は写真1枚につき20字以内が目安。遠目に見てもバランスよく、見やすいレイアウトになりますよ。
上映サイズ
式場での上映サイズには2種類あるため、事前に式場に確認しておきましょう。
上映サイズは縦横の比率を示したアスペクト比で表されますが、主に2種類あって「16:9」「4:3」が代表的。
アスペクト比の選択が間違っていると、出来上がりのムービーがスクリーンからはみ出したり、左右が切れて縮小されたりしてしまいます。
ソフトには自作開始時に設定で選べるようになっているものが多く、通常はどちらか指定してから作り始めます。そのため、事前の上映サイズ確認が必要です。
上映時間
ゲストに2人のムービーを楽しんでもらうには、上映時間が長くなりすぎないように意識して作成します。
オープニングムービーであれば、上映時間は1分半〜3分ほど。プロフィールムービーなら5分~8分が目安で、長くても10分以内に収めます。
ムービーの上映時間が長すぎると、ゲストが集中して見ることができなくなってしまいますし、退屈してしまうことも。見てほしいポイントをゲストが見逃してしまう、なんてことのないように、適度な長さに収めましょう。
BGMの著作権
BGMとして楽曲を使用する際には、著作権について注意する必要があります。特に「ムービーにはこの曲を使いたい」と決まっている方は注意が必要です。
結婚式ムービーで音楽を流す場合でも、楽曲には著作権が発生するため全て許可を得る必要があります。
著作権の使用許可については、結婚式場が代理で申請をしてくれることも多いです。まずはムービーを作成する前に式場担当者にBGMの著作権申請・使用できる楽曲について問い合わせをしておきましょう。
ただし編集ソフトに収録されている曲は著作権フリーなので、使用許可申請などは必要ありません。
持ち込み条件
結婚式ムービーは持ち込みの多いアイテムですが、念の為結婚式場の自作ムービーの持ち込み条件を確認しておきましょう。中にはムービーの持ち込みを禁止している式場も一部あります。
また、持ち込みOKだが、持ち込み料金がかかるという式場もあります。
この点を確認し忘れると、せっかく作ったのに上映できず、しかももう挙式まで時間がないといったパターンに陥ることも。
挙式する式場は持ち込みができる会場か、できるのであれば持ち込み料金や機材のレンタル料金はいくら必要になるのかといった、持ち込みに関わる諸条件についてしっかりと確認しておくことを忘れないでくださいね。
結婚式ムービーの自作がおすすめな人・おすすめでない人
結婚式ムービーの自作には時間や手間がかかりますが、コストを抑えやすい・自分の思い通りに仕上げられる点が最大の魅力。
自分の状況や希望に合わせて、自作をするべきかどうか判断してみましょう。
自作がおすすめな人
ムービーの自作も、有料ソフト代金はかかりますが、式場に依頼するよりコストを抑えられます。また、オリジナルなムービーを作れるとあって自作する方は増えています。
有料ソフトを使ったムービーの自作は、以下のような人におすすめです。
- 時間と手間がかけられる人
- 納得のいくものを思い通りに作りたい人
- 編集スキルに自信がある人
- 費用を抑えたい人
時間と手間がかけられる
自作する場合の平均作成期間は1~3ヶ月程度。ムービー作成には、使用する素材集めなどに加えて、編集方法を学ぶ時間も必要になります。
挙式まで時間の余裕がある方は、納得いくまで編集する時間の余裕があるので、自作しても満足度が高いです。
納得のいくものを思い通りに作りたい
式場依頼や外注と異なり、自作の最大のメリットは自由なムービーが作れること。
テンプレートや写真の枚数制限などもないので、自分のイメージ通りにムービーを完成させたい方には自作がおすすめです。
編集スキルに自信がある
動画編集ソフトは操作の簡単なものも多いですが、最低限のパソコンスキルは必要です。
編集スキルが高いほど、当然ムービーのクオリティも高まりますので、納得いくまで修正作業を重ねたい・動画編集をしてみたいという方も自作がおすすめです。
費用を抑えたい
無料のソフトを使ったり、有料でも低価格のソフトを選べば、ムービー作成コストは0円〜1万円程度に抑えられます。
有料ソフトであれば、編集次第でクオリティも高めながら費用を抑えることができます。
自作がおすすめでない人
反対に結婚式ムービーの自作で悩んでいる場合には、以下のポイントがある方にはおすすめできません。
- 時間と手間がかけられない人
- 編集スキルに自信がない人
- こだわりが強い完璧主義の人
時間と手間がかけられない人
挙式まであまり時間がない方や、ムービー作りに準備の時間を割けないという人は、外注を検討しましょう。
外注のおすすめ業者については、「プロフィールムービーのテンプレートおすすめサイト」で詳しく紹介しています。
編集スキルに自信がない人
パソコンを使い慣れていない、機械が苦手という方は、自作よりも外注をした方が満足度が高いです。
スキル不足だとムービーの仕上がりに満足いかなかったり、何度も編集することになりかなりの作業時間が取られてしまします。
こだわりが強い完璧主義の人
最高の仕上がりを求めるがゆえに何度作っても満足できず、もっともっとと詰め込み過ぎて最後まで出来上がりに納得できない人も、外注やプロに依頼するのがおすすめです。
結婚式では準備しなければならないことが多くあります。ムービーだけに時間を取られてしまうと、自分達がこだわりたかったものへの時間が取れず、後悔の元に。
結婚式ムービーを自作・外注・式場に依頼|それぞれのメリット・デメリット
結婚式ムービーを自作・外注・式場依頼する場合の、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
自作するメリット・デメリット
メリット
結婚式ムービーを自作すると、編集ソフトの購入費以外は不用なので作成費用が抑えらます。
マイペースで作業に取り組めて、独創的な演出や編集も思い通りに盛り込めるので、時間と労力をかければかけるほどクオリティもアップ。
2人で力を合わせて作り上げた達成感を味わいながら、世界に一つだけのオリジナリティあふれるムービーでゲストに喜んでもらえるのも自作のメリットといえるでしょう。
デメリット
自作する場合にネックとなるのは、やはり時間と手間がかかること。
クオリティの高い仕上がりにするには、動画ソフトの使い方をしっかり学んで労力を惜しまずじっくり取り組む必要があります。
また、万が一トラブルが生じてしまった場合は自分たちですべて解決しなければなりませんので、対処するためにはどうしても一定程度の技術的スキルが必要です。
自分で外注するメリット・デメリット
メリット
「ココナラ」などのスキルマーケットには、結婚式ムービーが得意な業者が多数登録してますので、選んで外注することもできます。
外注すると時間と手間が省けるうえに、式場に依頼するよりも低価格で希望に沿ったムービーを作成することも可能です。
価格帯や作品のテイストも複数の中からじっくり選べるため、自分好みの編集者が見つかりやすく、コミュニケーションを取りながら高品質の仕上がりを目指せる点がメリットです。
デメリット
業者によってクオリティに差がありますので、依頼時の見極めに失敗すると仕上がりに満足できない場合があります。
さらにコミュニケーションを取り合うことは常に必要で、うまく意思疎通ができないと思わぬトラブルに発展することも。
たとえば、オプションなどを追加すれば費用が予想以上に高くなるケースもあります。
そのため、修正回数や料金体系などの条件面は、依頼する前にしっかり確かめておかなくてはなりません。
結婚式場に依頼するメリット・デメリット
メリット
式場が認定するプロの編集者による作成なので、クオリティは保証され安心感があります。
式場の雰囲気やコンセプトを壊さず、新郎新婦の希望を細かく反映できる点もメリットです。
式場との打ち合わせを通して希望を伝えられるので、手間をかけてスケジュール調整をする必要もなく、その分ほかの準備に時間を振り分けることができます。
デメリット
結婚式場にムービー制作を依頼すると料金が高くなります。
式場の専属業者は、仕事が入ると紹介料として式場にマージンを支払いますが、このマージン分が上乗せされるのでどうしても高くなってしまうのです。
さらに式場によっては、独自のテンプレートやオプションだけを使い、高度な編集や個性的な演出は施せない場合もありますので、オリジナリティは制限されがち。
修正回数が限られていたり作成の過程を細かくチェックできなかったりするケースもありますので、事前確認は欠かせません。
結婚式ムービーの自作でよくあるQ&A
結婚式ムービーはいつ頃から作成すべき?
ムービーを作成する方法によっても異なりますが、打ち合わせ・資料収集・制作といった全てのプロセスを含めると、式場に依頼する場合は約2カ月、外注する場合は約3カ月、自作する場合は約1~3カ月をみておくのがよいでしょう。
結婚式ムービーは持ち込み料金がかかる?
式場によって、持ち込み料金が必要なケースがあります。料金は3千円程度が一般的ですが、スクリーンやプロジェクターの使用料金も含めると3万円程度はかかる場合もあります。
結婚式ムービーは何種類用意する必要がある?
必ず用意しなければならない決まりはありませんが、一般的には、オープニングムービー、プロフィールムービー、式の終わりに流すエンドロールムービーの3種類はよく制作されているようです。
結婚式ムービーは何割くらいが実施している?
ゼクシィが2022年の行った調査では、結婚式を挙げた人のうち、約70パーセントが映像演出を行って、そのうちの約95パーセントがプロフィールムービーを流しています。自作率は約58パーセントと高率です。
結婚式のサプライズムービーって何?
相手に内緒で作成する結婚式ムービーの一つで、新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、友人から新郎新婦へ、新郎新婦から両親へなどいろいろなパターンがあります。余興の位置づけですが、感動的な内容が多いため披露宴にふさわしいと人気が急上昇しています。
まとめ
この記事では、結婚式ムービーを自作しようとする人に向けて、有料版・無料版含めたおすすめの動画編集ソフトを紹介しました。
初心者から上級者まで、レベルに応じて使い勝手のいいものをピックアップしましたが、大切なポイントとして共通していることは、①費用②クオリティ③作成期間の3点です。
さらに初心者にとっては、操作が簡単なことやパソコンの対応OSなどをチェックすることも必要で、BGMの著作権や上映時間の長さ、式場への持ち込み条件の確認など注意しなくてはならない点も少なくありません。
自作にはマイペースで納得いくものが作れるというメリットがある一方、時間や労力が予想以上に求められるというデメリットがあることも心得ておきましょう。自作が無理だと感じたら、外注を検討するのもおすすめです。
そして、このような自作環境を総合的に考えたときに、編集ソフトとして一番おすすめできるのがFilmora(フィモーラ)です。
費用、使いやすさ、クオリティの3点で最もバランスが良く、限られた時間の中でも満足いく結婚式ムービーが作れるでしょう。
この記事が結婚式ムービー作成の参考になれば嬉しいです。